慶應大学ラクロス部男子の皆さんがLCCを利用して佐賀県で初の合宿を開催。天然芝の陸上競技場や広い球技場が貸し切りで利用できるなど、関東近郊では難しい充実した環境が魅力です。佐賀県独自の補助金制度や合宿に特化した旅行会社の取り組みなどを紹介します!
LCCで合宿地の佐賀へ!慶應ラクロス部が新しい取り組み
2017年8月3日(木)、真夏の佐賀空港にLCC春秋航空日本(Spring Japan)の成田からの飛行機が到着しました。
この飛行機には総勢約140名の慶應義塾體育會(たいいくかい)ラクロス部男子のみなさんが搭乗。約半数がLCC初体験ということでしたが、満足の声が多く聞かれました。
今回、慶應ラクロス部男子は初めて夏合宿を佐賀県で開催。LCCで渡航費を抑えながら移動の時間を短縮でき、佐賀県の充実したスポーツ施設が利用できることが合宿地選定の決め手となりました。
陸上競技場に球技場も貸し切り!関東では難しい環境が叶う
2016年の全日本ラクロス大学選手権で優勝、全日本選手権も準優勝するなど、日本のトップクラスのラクロスチームである慶應ラクロス部男子。
受け入れ側の佐賀県も万全の体制で迎え入れました。
今回、慶應ラクロス部男子が合宿の練習場に利用したのは「佐賀県総合運動場」。
陸上競技場のほか、ラクロスのコートが2面とれる競技場なども慶應ラクロス部男子の貸し切りとなりました。
慶應ラクロス部男子の皆さんは、陸上競技場に到着後さっそく全体練習を開始。
身体への負担が少ない天然芝の上で、思い切りダッシュする選手たち。
天然芝のコンディションも良く、環境が整っていることが良く分かります。
陸上競技場を一面貸し切りというのは、学生の多い関東近郊ではほぼ実現不可能な環境。これが実現できるのもLCCを活用したからこそですよね。
合宿2日目以降は人工芝の球技場を使った練習も開始。フェンスに覆われているためボールの回収も楽に行えます。
陸上競技場だけでなく、この球技場も貸し切りというのは本当に素晴らしい環境での合宿です。
ラクロスの迫力を佐賀県の人が知る機会にも
今回、慶應ラクロス部男子の練習は公開され、地元佐賀県の方も見学することができました。普段なかなか佐賀県ではラクロスに触れる機会がありませんが、その迫力を目の前で感じることができます。
激しくぶつかり合う「パワー」と俊敏な「スピード」が高い次元で重なり合うラクロス。目の前で繰り広げられる日本トップクラスの技とエネルギーは必見です。
見学に訪れた地元の方が驚いていたのが、学生たちのみで分刻みのトレーニングメニューを自主的にこなしていたこと。
学生サークルの枠を超えた、”本物”の練習の姿勢はスポーツをやっている方なら見学を通して得るものがあるでしょう。
競技場のすぐそばに宿舎・トータルの環境が整う
今回、慶應ラクロス部が宿舎に利用したのは運動場に隣接した「佐賀県青年会館」。
練習後すぐに休憩・食事ができるなど、トータルでの環境が整っています。
お待ちかねの夕食時間にはリラックスした表情もみることができました。
いっぱい食べて、残りの合宿期間にパワーを蓄えていきましょう!
充実の夏合宿を経て目指せ日本一!
こうして初めてLCCを活用して佐賀県で夏合宿を行った慶應ラクロス部男子のみなさん。佐賀県の恵まれた環境で思う存分練習に集中する事で、実りある合宿になったことでしょう。
今後、大学選手権や全日本選手権などの試合が予定されています。この合宿の経験を活かして、ぜひ日本一を目指してほしいですね。LCC STYLE編集部も慶應ラクロス部男子の皆さんを応援しています!
ラクロス部と佐賀県を結んだ「スポーツ合宿特化型」旅行会社・ランブリッジ
今回のLCCを利用した佐賀県での合宿は、ある旅行会社のサポートで実現しました。
その旅行会社の名前は「株式会社ランブリッジ」。日本では数少ないスポーツ合宿や遠征に特化した専門の旅行会社です。
ランブリッジ余吾CEOインタビュー 「LCCでスポーツ合宿の課題を解消できる」
株式会社ランブリッジの代表取締役(CEO)を務める余吾由太(よご・ゆうた)さん。四国アイランドリーグで野球をプレーし、引退後に務めた旅行会社でスポーツと旅行の結びつきに着目し、スポーツの合宿と遠征に特化した旅行会社を立ち上げました。
余吾CEOは自身がアスリートだった経験を活かして、選手が合宿に何を欲しているのかに寄り添い「合宿地」を選定・提案。その取り組みが評判を呼び、現在では年間200弱の案件を依頼されるほどに成長しています。
今回、LCC STYLEでは慶應ラクロス部の合宿サポートで佐賀県を訪れた余吾CEOに独占インタビュー。LCC合宿の費用や今後の展望について伺いました。
Q:今回、LCCを利用したスポーツ合宿を企画されたのはどのような経緯からでしょうか?
余吾CEO:2012年にLCCが日本に就航してから、LCCがスポーツ界を変えるかもしれないとその可能性に注目してきました。現状、学生の多い関東や近畿近郊ではスポーツ合宿に適した場所が圧倒的に不足しています。地方には設備の充実した自治体がたくさんあるので、LCCを利用すれば合宿地の問題が解消するかもしれないと考えたからです。
Q:合宿地への移動へは大手航空会社を利用する方法もありますが、LCCを利用するうえで感じた違いはありますか?
余吾CEO:LCCを利用するスポーツ合宿は以前にもほかの国内のLCCに提案したことがありますが、一番親身に応じてくれたのが春秋航空日本(Spring Japan)さんでした。こちらの様々なリクエストに応じてくれる柔軟さは大手航空会社にはない魅力だと思います。
Q:団体バスではなく、LCCを利用する事で合宿のコストはどう変わるのでしょうか?
余吾CEO:今回の合宿地に選んだ佐賀県には、県内でのスポーツ大会・合宿を誘致する「スポーツコミッション」という部門があり、合宿を支援する補助金と旅行会社向けの奨励金の制度があります。これらを活用する事で、LCCを利用する際のトータルコストは約1万円のプラスで抑えることができました。
余吾CEO:1万円は決して小さな金額ではありませんが、陸上競技場や球技場など関東近郊では実現できない環境を利用できるというトータルでのパッケージに魅力を感じていただき、実現に至りました。
Q:今後、LCCを利用したスポーツ合宿をさらに展開していく予定はあるのでしょうか?
余吾CEO:はい、今回の佐賀県の他にも、宮崎・愛媛・広島などスポーツ合宿に最適な場所はたくさんあります。これらの場所の多くが関東・近畿からLCCが就航しているので、LCCを活用したスポーツ合宿を提案できればと思っています。
Q:最後に、LCCとスポーツの今後の関わり方について余吾さんの考えを教えてください。
余吾CEO:日本にはマイナースポーツに取り組む人がたくさんいます。その多くが大会などへの遠征費で苦労している状況があります。LCCにはその取り組みをサポートしてもらい、活躍することで航空会社の認知度を高めるなど、もっと一緒にできる事があるのではないかと思っています。これからもLCCの可能性に注目していきたいと思っています。
下見無料!あなたもLCCで佐賀スポーツ合宿してみませんか?
今回の記事をきっかけに、LCCを使ったスポーツ合宿を検討してみたいと思った団体の方に耳寄りな情報です。
春秋航空日本(Spring Japan)と佐賀県スポーツ課の協力により、毎月3組限定で2名分の成田~佐賀への航空券と宿泊費を無料で下見を行うことができます。下見の受付窓口はランブリッジが行っています。
LCCを活用した新たなスポーツ合宿のスタイル。ぜひ実際にLCCの移動のメリット、佐賀県の充実したスポーツ施設を体験してみてくださいね!
関連URL:株式会社ランブリッジ 公式HP
取材執筆:五十嵐 貴文
撮影協力:
慶應義塾體育會ラクロス部男子
佐賀県スポーツ課 スポーツコミッション
株式会社ランブリッジ
春秋航空日本(Spring Japan)