今年相次いでLCCの直行便が就航している韓国第3の都市・大邱(テグ)。韓方の街として歴史のある大邱では「美と健康の街」として医療観光に力を入れていて、大学附属病院で美容鍼や薬膳料理などをリーズナブルな値段で気軽に体験することができます。
韓国第3の都市・テグ線を開拓したティーウェイ航空
去年から今年にかけて、韓国第3の都市・テグ(大邱)と日本を結ぶ路線を次々と開設しているティーウェイ航空。
2017年6月時点で成田・関西・福岡・那覇の4都市から大邱行きの直行便を運航していて、従来より安価な料金で日本とテグを行き来できるようになりました。
LCC STYLEは2017年4月上旬に開催された旅行業界・メディア向けのツアーに参加。実際に体験した中で、特に日本人におすすめしたいスポットを連載でお届けしています。
「韓方の街」として知られるテグ
読者の皆さんは「韓方」をご存知でしょうか?
「韓方」とは、中国から伝わった漢方を韓国独自に発展させたもので、テグは朝鮮王朝時代から韓方の薬令市が開かれるなど、350年超におよぶ「韓方の街」としての歴史を持つ街でもあります。
テグ市内にある「薬局通り」周辺には韓方のお店や病院、韓方を使った料理店などが立ち並んでいて、東洋医学に関心のある人が世界中から集まってきています。
最近では日本でもカジュアルに漢方に親しむことができるお店が増えてきていますが、テグの街を歩いていると「韓方」が日本以上に身近な存在であることを実感します。
安心の環境で韓方体験「大邱韓医大学校付属大邱韓方病院・韓方医療体験センター」
テグを象徴する「韓方」を気軽に体験できる施設として人気なのが「大邱韓医大学校付属大邱韓方病院・韓方医療体験センター」です。
大学病院の付属施設なので、安心感が違います。
この日は団体での訪問だったため、体質診断などを行うグループと美容鍼を受けるグループに分かれて体験しました。
ちなみに女性が受けるイメージが強い美容鍼ですが、「大邱韓医大学校付属大邱韓方病院・韓方医療体験センター」では男性も受けることができます。
清潔感もバッチリ・女性も安心
体験センターの施術室の中は内装も新しく、女性が気にする清潔感もバッチリです。
男性と女性で部屋を分かれて、いよいよ「美容鍼」のスタートです。
まずは「お灸」で身体を温める
鍼を刺す前に、まず初めに行うのは「お灸」。へそにお灸をあてると、じんわりと身体が温まってきます。
血行をよくすることで、鍼の効果が高まるそうです。
念入りにクレンジング・マッサージ・パック
続いてクレンジング、マッサージ、そしてパックも2種類行います。
これだけで相当美肌になるのですが、ここまで念入りに事前ケアするのも美容鍼の効果を高めるためだそうです。
ドキドキの美容鍼初体験
そしていよいよ美容鍼のスタート。「大邱韓医大学校付属大邱韓方病院・韓方医療体験センター」では日本から輸入した使い捨ての鍼を使っているので、衛生面も安心です。
病院のスタッフが慣れた手つきで1本1本鍼を刺していくのですが、全く痛くない場所と痛い場所が個人によって全く違っていて、痛いと感じる場所は「悪い部分」でもあるとのこと。
全ての鍼を刺し終えると約20分そのままの状態で安静にします。
即効性に驚き・維持するにはリピートが必要
鍼を抜いた後に鏡を見てみると、気になっていたおでこの皺が薄くなり、明らかに皮膚のハリが良くなっている事に驚きました※。(※効果は個人で差があります)
感動的ともいえる即効性ですが、残念ながら鍼の効果は1か月程度。維持するためには定期的に行わないといけないそうです。
気になる美容鍼の体験料金は10万ウォンから(2017年6月5日のレートで約9900円)。LCCの航空券であれば定期的に通うのも十分現実的ですよね。
東洋医学の奥深さをLCCで気軽に体験
このほか「大邱韓医大学校付属大邱韓方病院・韓方医療体験センター」では韓方の薬膳食の体験も受けることができます。日本では少し敷居が高くなってしまっている東洋医学ですが、テグでは自然な形で体験できるのが最大の魅力だと感じました。
ティーウェイ航空でより身近になった韓国・テグ。「美と健康」にフォーカスした旅のスタイルもLCCならお得に実現可能です。次回の連載もお楽しみに!
大邱韓医大学校付属大邱韓方病院 韓方医療体験センター
住所:大邱市寿城区新川洞路136
電話:053-763-1121(日本語不可)
公式HP(日本語ページあり)
※HP内の予約フォームは日本語対応
企画協力:ティーウェイ航空・大邱広域市観光課・大邱韓医大学校付属大邱韓方病院 韓方医療体験センター
執筆:五十嵐 貴文