きょう1月10日、格安航空会社・LCCのバニラエアが大阪で会見を開き、3月26日から関西~奄美大島線を1日1往復運航することを発表しました。運賃は片道4780円~。就航を記念して航空券を片道1980円~で販売するセールも開催します!
バニラエアが3月26日に関西~奄美大島線に新規就航!
きょう1月10日、格安航空会社・LCCのバニラエア(Vanilla Air・香草航空)が大阪市内で新路線の記者発表会を開催しました。
いがモバも「ひこ旅」の取材で会見に行ってきました。今日は文字数の関係でひこ旅には掲載しきれなかった部分を「いがモバ」で紹介したいと思います。
まずは、2017年3月26日に新規就航するバニラエアの関西~奄美大島線の運航スケジュールなどをおさらいしましょう。
バニラエア 関西~奄美大島線 時刻表(2017年3月26日~10月28日)
関西→奄美大島
JW873便
(2017年3月26日~2017年4月5日)
12:25関西発 14:10奄美大島着(毎日運航)
(2017年4月6日~2017年6月30日)
12:15関西発 14:00奄美大島着(毎日運航)
奄美大島→関西
JW874便
(2017年3月26日~2017年4月5日)
12:25奄美大島発 13:50関西着(毎日運航)
(2017年4月6日~2017年6月30日)
14:40奄美大島発 16:05関西着(毎日運航)
運航スケジュールは往復ともに昼の発着で、観光には使いやすい時間帯です。
この関西~奄美大島線は、2017年1月12日14:00からバニラエア公式HPで販売が開始されます。
バニラエアの国内路線網が一気に拡大へ
バニラエアはこれまで国内線が3路線のみでしたが、2月に新規就航する2路線と今回の関西~奄美大島線を含めて一気に7路線に拡大する事になります。
バニラエアの国内線
- 成田~新千歳
- 成田~奄美大島
- 成田~沖縄
- 成田~関西(2月18日新規就航)
- 成田~函館(2月19日新規就航)
- 関西~函館(3月18日新規就航)
- 関西~奄美大島(3月26日新規就航)
バニラエアの関西~奄美大島線の運賃は?
LCCの直行便という事で、気になるのが運賃ですよね。
バニラエアの発表によりますと、関西~奄美大島線の運賃は預け荷物と座席指定を含まない「シンプルバニラ」の運賃が片道4,780円~となっています。(※支払手数料と旅客施設使用料が別途必要)
大阪~奄美大島間は日本航空(JAL)が伊丹~奄美大島線を1日1往復運航していますが、3月の運賃を調べてみると先得割引で15000円前後でした。
JALとバニラエアの運賃を比べると、バニラエアはJALの半額以下で移動できる事になります。関西空港発着にはなりますが、この価格差は大きいですよね。関西には奄美出身の方も多く住んでいるので、帰省する際のお得な選択肢となりそうです。
関西~奄美大島就航記念セール 片道1980円~!
新規就航とくれば、気になるのが「就航記念セール」ですよね。
1月12日14時の航空券の販売開始と同時に今回の関西~奄美大島線の就航記念セールが行われます。セール価格は「わくわくバニラ」運賃が片道1980円~と、通常時のさらに半額以下で購入できます。
セールの対象期間は2017年3月26日~2017年6月22日までです。
セールは就航初便も対象なので、記念品の「初便搭乗証明書」が欲しい方はぜひチェックしてみてくださいね!
「奄美・関西から熱い要望をいただいていた」
今回のバニラエアの関西~奄美大島線の新規就航について、代表取締役社長の五島勝也(ごとう かつや)氏は会見の中で次のようにやり取りしました。以下、発表会のやりとりの一部を紹介します。
司会:奄美大島といいますと、 既に就航している成田~奄美大島線が人気と聞きますが、いかがでしょうか?
五島社長:はい、私ども2014年の7月から成田~奄美大島線に就航致しました。これまでに2年6カ月以上経ちました。年間10万人を超えるお客様にご利用いただいているということで非常に手応えを感じております。
五島社長:私どもバニラエア、レジャー・リゾート路線という事で、奄美大島線につきましては私どもにとって象徴的な就航地となっております。地元(奄美大島)でも就航して大きな経済効果があったとおっしゃっていただいていまして、「奄美といえばバニラエア・バニラエアといえば奄美」と言っても過言ではないと思っています。
司会:今回、関西から就航させるに至った理由などについて教えていただけますか?
五島社長:はい、3つあると思います。1つは奄美ゆかりのお客様の期待の高さだと思っています。
五島社長:私どもは成田~奄美大島線をLCCとして初めて就航しましたが、就航当初から「ぜひ関西にも飛んでほしい」という声を頂戴していました。特に関西圏は、奄美ゆかりの方が20万、25万人いらっしゃるということで、首都圏よりも非常に大きな数なんですね。それほど沢山いらっしゃいますので、ぜひ皆様の期待に応えたいというのが1点目です。
五島社長:2点目はユネスコの世界自然遺産登録に向けた動きがあります。今年、奄美大島におきましては「奄美群島国立公園」の指定が確実になっておりますので、これも受けて2018年にはですね、ユネスコの世界自然遺産登録、これを目指していくということがあります。
五島社長:ぜひ私たちLCCが飛びまして、お求めやすい運賃を提供する事によって多くの方に奄美に来ていただいて、自然の素晴らしさや豊かさを体験をしていただきたい、というのが2番目ですね。
五島社長:最後(3番目)になりますけれども、地元の首長の皆様の熱意、特に朝山奄美市長のご要望もいただいておりました。朝山市長は奄美市長という立場だけではなくて奄美群島の広域管理組合の管理者という立場もあります。奄美を代表し群島を代表して「ぜひ関西からバニラエアが飛んでほしい」という要望を熱心にいただいておりましたので、その期待に応えたいということがありました。
五島社長:成田~奄美大島線を開設しましたが、それまで島に来たことがないような若いみなさん、学生の方とか20代30代の若い方が大挙して来ていただきました。ぜひ私たち今回、関西線を開きますので大阪で若い方、奄美ゆかりの方を含めまして、どんどん奄美大島を訪れていただきたいと思っております。
バニラエアの関西~奄美大島線へ期待の声
バニラエアの発表会見には、鹿児島県大阪事務所所長の南 重秋(みなみ・しげあき)氏、関西奄美会 会長の模 康吉(ばく・やすきち)氏、関西エアポート株式会社執行役員の田中淳隆(たなか・きよたか)氏が来賓として登壇。関西~奄美大島線への期待を示しました。
以下、会見の一部コメントを紹介します。
南氏:関西にお住いの多くの奄美出身者の方々も、さぞかし喜んでおられると思います。奄美大島はエメラルドブルーの海、「アマミノクロウサギ」など固有種が住む原生林などの豊かな自然、黒糖焼酎、島唄、素晴らしい文化・芸能・食もございます。今回、関西と奄美を結ぶLCC路線の就航が決定したことを大変嬉しく思っております。
南氏:さらに来年のNHK大河ドラマに「西郷(せご)どん」が決定しております。 奄美大島もそのゆかりの島・舞台として登場してまいります。大変期待されております。
南氏:私ども今回の決定を契機にしまして、さらに奄美と関西との交流が促進され、奄美が世界中にその名を馳せていくことができるように、一生懸命取り組んでいきたいと思っております。
模氏:先ほど五島社長のお話にもありましたように、関西地区には奄美群島の出身者、その子どもらも入れると25万、30万、(奄美ゆかりの)人がいるといわれております。
模氏:今まで我々奄美出身者にとっては、奄美に帰るのには航空運賃が高いのがネックでした。それがこの度のバニラエアの就航によって選択肢も広がり、安く行けるという事は非常にありがたい、嬉しい事でございます。
模氏:今年4月16日には「関西奄美会」創立100周年記念大会を開催するのですが、地元奄美から約200名の伝統芸能を演じる人たちや唄者(うたしゃ)が来て、関西と奄美の交流を深めるということを目的としております。その年にバニラエアさんが飛んでいただいた事に感謝いたします。
田中氏:関西~奄美大島線は1998年11月まで当時の日本エアシステム・JASが運航していたので、実に19年ぶりの復活ということで非常に期待しています。
田中氏:今後につきましては、バニラエア様が運航しております台湾、これから運航する成田、函館、それに加えて奄美への就航をアウトバウンドに加えて、ぜひ「双方向の交流」ということで、就航地(奄美大島)からぜひ関西のほうへ来ていただいて色々な文化交流を進めていただければと思います。
大阪のマスメディアも取材に 関心の高さを実感
大阪市内で開かれた会見には航空メディアのほか、大阪の多数のマスコミが取材に駆けつけ、バニラエアへの関心の高さを感じました。
バニラエアの就航で関西からも奄美大島にお得に行けるようになり、今年の夏はこれまで以上に奄美大島が注目されそうです。3月26日の就航が今から楽しみですね!
この記事はブログ「いがモバ」で掲載されたものを移管したものです。