今年12月、韓国のLCCチェジュ航空が成田~釜山線に新規就航し、激しい競争が始まった釜山路線。迎え撃つアシアナ航空傘下のLCCエアプサンは預け荷物・機内食が無料とレガシーに匹敵するフルサービスが魅力です。気になる機内の様子を紹介します!
日本と釜山を結ぶ老舗LCC「エアプサン」
2007年、韓国のアシアナ航空などの出資によって誕生したLCC「エアプサン」。現在、新千歳・成田・関西・福岡から釜山への直行便を運航しています。
成田~釜山線には2016年12月15日、ライバルのLCCチェジュ航空が参入したばかり。LCC同士の競争が再び始まっています。
2016年12月23日に関西・新千歳~大邱(テグ)線に新規就航
エアプサンは韓国第3の都市・大邱(テグ)発着の路線も拡大しています。
これまでの福岡~大邱線のほか、2016年12月23日には関西~大邱、新千歳~大邱線に新規就航する予定です。
エアプサン 大邱新路線 運航スケジュール
(2016年12月23日より)
BX129便
大阪(関西) 12:55発
大邱(テグ) 14:30着
運航日:毎日
BX120便
大邱(テグ )10:30発
大阪(関西) 12:00着
運航日:毎日
BX183便
新千歳 19:00発
大邱(テグ) 21:35着
運航日:火・金・日
BX184便
大邱(テグ )15:30発
新千歳 17:55着
運航日:火・金・日
エアプサン 成田~釜山線 搭乗レポート
路線網の拡大が続くエアプサンですが、まだ乗った事のない人にとっては実際のフライトがどんな感じが知りたいという方も多いと思います。
10月に成田空港から釜山行く便に乗る機会があったので、きょうはエアプサンの搭乗レポートを紹介したいと思います。
10月7日(金)、いがモバは成田空港の第1ターミナルへ。成田空港に就航するLCCの多くは第3ターミナルを利用しますが、エアプサンは成田空港の第1ターミナルを利用します。
JRと京成電鉄の成田空港駅からは成田空港1タミのビルが直結しているので、スーツケースを引きずって長い距離を歩く必要がなく便利です。
エアプサンのチェックインカウンターは成田空港第1ターミナルの南ウイングにあります。
カウンター業務は親会社のアシアナ航空の制服を着た地上係員が担当します。
エアプサンの荷物の制限は?
エアプサンはLCCではありますが、荷物は20キロまで無料で預けることができます。(3辺の和が158センチまでの大きさの荷物1つ)
機内に持ち込める手荷物の重さ制限は10キロまで。ハンドバックなどは別枠で1つ持ち込むことができます。
LCCの中では比較的緩い制限で、利用者としては嬉しいポイントです。
エアプサンの成田~釜山線はアシアナ航空とのコードシェア
午後1時40分すぎ、エアプサンの成田発釜山行きBX111便の搭乗が始まりました。
案内板に掲示されているように、エアプサンの成田~釜山線は親会社のアシアナ航空とのコードシェア便になっています。OZ便名で購入した人はスターアライアンスのマイルを貯めることができます。
エアプサンはA320・A321型機を使用
エアプサンの飛行機はエアバス社のA321-200型機とA320-200型機を使用しています。
この日のBX111便はA321-200型機でした。
笑顔でお出迎えするエアプサンの客室乗務員
機体の入口ではエアプサンの客室乗務員が笑顔でお出迎え。
第一印象は良好です!
エアプサンにはLCC初の新聞サービスもある
写真だと分かりづらいのですが、入口のギャレーには韓国の新聞がおいてあり、無料で席に持っていく事ができます。
この「新聞サービス」はエアプサンがLCCで初めて提供したサービスです。
できれば日本の新聞もあれば完璧なのですが、、、韓国系のエアラインなのでしょうがないですね(笑)。
ブルーが鮮やかなエアプサンの機内
機内に入ると、エアプサンのコーポレートカラーである鮮やかなブルーのシートが目に入ります。めっちゃ鮮やか!
エアプサンの座席は?
LCCで気になるのが座席の快適さですよね。こちらがエアプサンの標準座席です。
写真で見ると分かると思いますが、明らかに足元が広いんです。
具体的な足元の広さですが、身長175センチのいがモバが座ると握りこぶし2個分以上のスペースがありました。(※A321型機の場合)
LCCでは握りこぶし1つ分のスペースの会社が多いので、エアプサンの座席のゆとりは嬉しいポイントです。幸せだ~。
充実したエアプサンの機内誌
エアプサンの機内誌と免税品販売のメニューなどはこちら。
主に韓国人向けですが、福岡など日本の観光特集も掲載されているので写真を眺めているだけでも結構楽しめます。
ビデオで非常用設備の案内
出発の準備が整うと、液晶モニターで非常用設備の案内を紹介します。
LCCではCA自らがデモンストレーションする会社が多いので、逆に新鮮に感じます。
いざ釜山へ向け出発!
そして午後2時15分すぎ、いがモバが搭乗したエアプサンBX111便が成田空港を離陸。
いざ韓国・釜山へ向け出発です!
飛行機はグングン上昇し、あっと言う間に雲の上へ。
離陸から約6分で安定飛行になり、シートベルトサインが消灯しました。
ここから機内サービスが始まります。
美しいエアプサンのCAさんが入国書類を配布
まず最初にエアプサンの客室乗務員が韓国の入国カードと税関申告書を配布します。
さすが韓国、CAさんも美しい方が多い。。。
配られる入国書類は日本語バージョンなので、韓国に行くのが初めての方も安心です。
詳しい書き方についてはこちらのHPをご覧ください。いがモバでも今度国ごとにまとめてみたいと思います。
エアプサンの特色・無料機内食の配布
離陸から約20分後、エアプサンの客室乗務員が機内食を配り始めます。
離陸からまだあまり時間も経っていないのに素晴らしい仕事ぶりです。
ちょっとグレードダウン?エアプサン
そしてこちらがエアプサンで無料でサービスされる機内食です。海鮮チャーハンにミネラルウォーターのセットです。
以前の記事でも紹介しましたが、エアプサンの成田路線では昔はもっとしっかりしたホットミールを出していたので、少しグレードダウンしているのは残念でした。アシアナ便名で乗っている人はこれではちょっと満足しないのではないでしょうか。。。
ただ、海鮮チャーハン自体は味がしみ込んでいて凄く美味しく、ちょうどよい昼ごはん代わりになりました。
一方、機内では「昼ご飯食べてるからもうお腹一杯だよ~」との声も聞こえてきました。
LCCなのに機内食が出るのは(※福岡線除く)エアプサンのメリットなので、ぜひ覚えておいてくださいね。
各種ドリンクも無料!
食後には先ほどのミネラルウォーターとは別にドリンクの無料サービスがあります。ここまでくると本当にレガシーと変わらないですよね。無料で飲めるドリンクは以下の通りです。
エアプサンの無料ドリンク一覧(2016年12月現在)
- みかんジュース
- アロエジュース
- 環境に優しいコーヒー豆を使ったコーヒー
- 緑茶
- ミネラルウォーター
アルコールはビールの取り扱いがあり、ビール1本とナッツ2個を5000ウォンまたは5米ドルで購入する事ができます。(現金払いのみ)
いがモバは緑茶をチョイス。
ティーバッグをお湯の中に自分で入れるタイプですが、温かいお茶で機内でちょっとホッコリできます。
あっと言う間に釜山上空へ
機内食とドリンクを楽しんでいると時間もあっと言う間に過ぎていきます。離陸から約1時間半で韓国・釜山の上空へ。
流石に早すぎたのか、空港混雑により一時釜山の上空で飛行機が旋回しました。ちょっとした遊覧飛行気分(笑)。
そして成田空港を離陸してから約2時間後、午後4時15分すぎにBX111便が無事に金海国際空港に着陸しました。
久しぶりの釜山です!
LCCである事を忘れるほど満足度の高いエアプサンのフライト
エアプサンのフライトを振り返ってみると、預け荷物が20キロまで無料・広々した座席・機内食も無料・ドリンクも無料と致せり尽くせりのフルサービスはLCCである事を忘れてしまうほど。非常に満足度の高いフライトでした。
エアプサンも今年デビューしたグループ会社のLCC「エアソウル」と同じく、フルサービスキャリア(FSC)とLCCのちょうど中間の「プレミアムLCC」だと言えるでしょう。
手厚いサービスがある分、エアプサンはあまり激安価格では航空券を販売しませんが、ライバルのチェジュ航空の参入で今後は運賃面もより魅力的な価格が出てくる事が期待されます。
釜山に出かける際はLCCエアプサンも含めてお得な航空券を探してみてくださいね!
韓国でのパケット代節約にオススメ!LTE使い放題の韓国最強モバイルルーター
エアプサンで韓国を訪れる人にいがモバがオススメなのが、滞在中のインターネット接続に便利なモバイルルーターです。
日本の携帯会社のローミングだとパケット代金が1日1980円~2980円かかってしまいます。3~4日間だと結構な金額になってしまいますよね。
いがモバがいつも韓国で使っている「グローバルモバイル社」のルーターは1日690円で高速のLTE通信がし放題のお得なルーターです。
レンタルルーターの大手会社は送料がかかる会社も多いですが、グローバルモバイル社は送料・返却手数料が無料で、エアソウルが就航している各地方にお住いの方もお得に借りることができます。
他社のルーターや3GのプリペイドSIMなども試してきましたが、いがモバ的には日本で事前に借りられるルーターの中で現状、韓国で「最強」のルーターだと思います。
実際の使用感は以前の記事で紹介しているので、お時間のある時にチェックしてみてくださいね。
この記事はブログ「いがモバ」で掲載されたものを移管したものです。