シンガポールからLCCでインドネシアへ。今回利用したのはジャカルタを拠点に運航する「ライオンエア」。インドネシアの経済発展に伴い路線網も急拡大していて、東南アジアではエアアジアに次ぐ巨大LCCに成長中です。注目LCCの搭乗記を紹介します!
【8月31日追記】グループ会社のマリンドエアの搭乗記を公開しました。こちらは機内食も無料で機内エンターテイメント用のモニターも完備するなど高級路線です。
急成長中!インドネシアのLCC「ライオンエア」
インドネシアの格安航空会社・LCCの「ライオンエア(Lion Air)」。
ライオンエアはここ数年オーバーランなどの事故が相次いだ為、日本ではマイナスのイメージが強いかもしれませんが、東南アジアを頻繁に旅行する人や現地在住の人にとってはお得に移動するのに欠かせないLCCだと思います。
インドネシアの急速な経済発展に伴い、今ライオンエアは凄い勢いで成長しているんです。
膨大な路線網を持つライオンエア・国際線も拡大へ
ライオンエアはインドネシアの首都ジャカルタと地方を結ぶ路線など膨大な数の国内線を運航していて、東南アジアの都市との国際線も運航しています。
安全性への懸念からこれまでEU域内への飛行禁止リストに加えられていたライオンエアですが、今年2016年6月に公開されたリストでは安全性が改善されたとして規制の対象外になり、今後ますます国際線が増える事が予想されています。
東南アジアにグループ会社・エアアジアに次ぐ巨大な航空会社に
ライオンエアは自身の他に4つの航空会社を傘下に持っています。
ライオンエアグループの航空会社
- Lion Air(ライオンエア)
インドネシア発着路線担当 - Wings Air(ウィングスエア)
近距離・地方都市間など担当 - Batik Air(バティックエア)
フルサービスキャリア - Thai Lion(タイライオン)
タイ発着路線担当 - Malindo Air(マリンドエア)
マレーシア発着の路線担当
【8月31日追記】グループ会社のマリンドエアの搭乗記を公開しました。こちらは機内食も無料で機内エンターテイメント用のモニターも完備するなど高級路線です。
航空需要が伸びているタイやマレーシアなどの市場にも既にLCCを設立していて、ライオンエアグループ全体でみるとマレーシアのエアアジアに次ぐ規模の航空会社に成長しています。
日本人にとっても今後目が離せないライオンエア。一体どんな航空会社なのでしょうか?いがモバは実際に乗ってみる事にしました。
ライオンエア ジャカルタ行きJT163便搭乗レポート
8月7日、いがモバはシンガポール・チャンギ国際空港にやってきました。
チャンギ国際空港の第3ターミナルの奥にライオンエアのチェックインカウンターがあります。
いがモバはインドネシアの首都ジャカルタに向かうJT163便に搭乗します。
ライオンエアは15キロまで無料で荷物を預けられる!
ライオンエアはLCCですが、なんと15キロまで無料で荷物を預けることができます。(機内持ち込みは7キロまで)
最近東南アジアでは荷物を無料で預けられるLCCが増えていて、預け荷物が有料のエアアジアとの差別化が進んでいます。
今回シンガポール~ジャカルタ間ではエアアジアを利用する選択肢もあったのですが、ほぼ同じ料金だったので預け荷物が無料のライオンエアを使った方がお得でした。
LCC間の競争が激しい東南アジアでは「LCC=預け荷物が有料」という常識はもう古いのかもしれませんね。
この日のジャカルタ行きJT163便の搭乗ゲートはA12番でした。出国審査場から遠いので、早めに搭乗ゲートに行く事をお勧めします。
ゲートの入口で荷物の検査と搭乗券・パスポートの確認をします。
午前11時45分、ライオンエアのジャカルタ行きJT163便の搭乗が始まりました。
乗客は中華系の人やインド系の人、観光と思われるヨーロッパの人など国際色豊かです。
この日のライオンエアはB737-900ERだった
ジャカルタに向かうライオンエアJT163便の機体はボーイング737-900ERでした。
ライオンエアはボーイング737-900ERが最初に納入されたローンチカスタマーで、世界で一番この機体を保有している航空会社です。
ライオンエアに初搭乗!機内の様子は?
初めて乗るライオンエアの機内。
思っていたよりきれいで、拍子抜けする位に普通です。
ライオンエアの座席は?
こちらがライオンエアのB737-900ERの座席です。(写真は降機時に撮影)
濃紺のレザーシートで、多少くたびれている座席が多いのが目に付きました。
ライオンエアの座席の前後間隔は?
衝撃的だったのが、ライオンエアの座席の前後間隔。
身長175センチのいがモバが、おなじみの握りこぶしで計測しようとしましたが、握りこぶしが入らないんです(汗)。指3本がかろうじて入るスペースでした。
他のLCCは握りこぶし1つは入るので、座席のスペースに関しては今まで乗ったLCCの中で一番狭いかもしれません。
ただ、今度紹介するグループ会社のマリンドエアなどは座席間隔が広いので、グループ間の特色がしっかり分かれていると感じました。
春秋日本っぽい?見慣れたB737の機内
着席してライオンエアの機内を見渡すと、雰囲気が春秋航空日本の機内によく似ていました。(春秋航空日本はB737-800を使用)
個人的にはこの丸っこいB737の機内の雰囲気が好きなので、テンションが上がります。
定刻より30分遅れてチャンギ国際空港を離陸!
午後0時半すぎ、いがモバが乗ったライオンエアJT163便がチャンギ国際空港を離陸しました。
定刻より約30分遅れての離陸でしたが、この程度で済んだので一安心(笑)。
ライオンエアJT163便は順調に上空へ。
機体の窓が汚れていたので、ぼけた写真しか撮れません(涙)。
離陸して約10分で飛行機は安定飛行に。
シートベルトサインが消灯しました。
バティック柄の制服が美しいライオンエアの客室乗務員
シートベルトサインが消えると、お待ちかねの機内販売が始まります。
ライオンエアの客室乗務員はバティック柄のピッタリとした制服を着ていて、インドネシアを感じさせます。
機内販売のメニューがない!
ただ、少し困ったのはライオンエアの機内にメニューが無かったので何を売っているのか・いくらなのか聞かないと分からない点です。
隣のインドネシア人と思われる男性はクッキーとコーヒーを購入していました。
飛行時間は2時間かからないので、機内販売を購入している人は少なかったです。
シンガポールからジャカルタは近い!
チャンギ国際空港を離陸してから約1時間半。ライオンエアJT163便はインドネシアのジャカルタ近郊の上空へ。
改めてシンガポールとジャカルタの近さを実感します。
結局定刻より10分遅れで済んだ
そして現地時刻の午後1時、ライオンエアJT163便は無事にインドネシアのスカルノ・ハッタ国際空港に着陸しました。
結局定刻より10分遅れで済んだので、このくらいであれば許容範囲です。
いがモバ念願のインドネシアに初上陸!
スカルノ・ハッタ国際空港に到着後、タラップを降りてバスでターミナルに移動します。
いがモバにとって念願のインドネシア初上陸です!
最後に笑顔を見せてくれた客室乗務員
飛行機を降りる際にライオンエアの客室乗務員は笑顔で撮影に応じてくれました。
機内サービス中は笑顔があまり見られず残念だったのですが、最後に笑顔が見れて良かったです。また今度乗りますね!
サービスは粗削りでも問題なし・意外とアリなライオンエア
初めて搭乗したインドネシアのLCC「ライオンエア」。
実際に乗ってみると、座席間隔は狭く劣化しているシートがあるなど、サービス面は粗削りな部分がありましたが、東南アジアの都市間を移動する2~3時間程度のフライトでは特に問題だとは感じませんでした。意外とアリだなというのが率直な感想です。
低価格と圧倒的な路線網で成長を続けるライオンエア。今後の競争の中でサービスに磨きをかけて行けば、さらに凄いLCCになりそうです。
【8月31日追記】グループ会社のマリンドエアの搭乗記を公開しました。こちらは機内食も無料で機内エンターテイメント用のモニターも完備するなど高級路線です!
この記事はブログ「いがモバ」で掲載されたものを移管したものです。