2017年6月2日、ジェットスター・ジャパンが上海浦東~成田線に新規就航。2017年1月の予定から約半年遅れての念願の中国本土線就航となりました。LCC STYLEでは上海発GK36便の初便に搭乗。実際の機内の様子をレポートで紹介します!
ジェットスター・ジャパンが上海就航!LCC STYLEでは上海発初便を取材
2017年6月2日、LCCジェットスター・ジャパンが成田~上海浦東線に新規就航しました。LCC STYLEでは折り返し便となる6月3日発の上海発成田行きの初便を取材しました。
この成田~上海浦東線、当初は2017年1月に開設する予定でした。浦東空港の混雑を理由に延期となり、約半年遅れて就航が実現。まさに「念願」のジェットスター・ジャパン初の中国本土線です。
ジェットスター・ジャパン 成田~上海(浦東)線 スケジュール(~2017年10月28日※往路は27日)
GK35便 成田22:15発 上海浦東 翌00:40着
(月・水・金・日 運航)
GK36便 上海02:05発 成田06:10着
(月・火・木・土 運航)
ジェットスター・ジャパンは浦東空港第2ターミナルを使用
上海の浦東国際空港には第1ターミナルと第2ターミナルがありますが、ジェットスター・ジャパンは第2ターミナルを使用します。この日はチェックインカウンターCの区画を使用していました。
カウンター前には東京成田行きを記念する掲示も置いてありました。
ジェットスター・ジャパンが上海浦東空港に就航するのは初という事で、チェックインカウンターでは地上係員が研修を行いながら発券作業を行っていました。そのため、通常より少し時間がかかっていました。
ジェットスター・ジャパンは預け荷物は有料で、無料で機内に持ち込める手荷物は7キロまでの制限があります。
チェックインカウンターの締め切りは出発時刻の50分前、2017年6月時点のスケジュールでは午前1時15分に締め切られます。深夜の時間帯であれば市内中心地からタクシーで約35分程で浦東空港に到着するので、余裕をもって現地時間夜11時には出発するのをおすすめします。
ジェットスター・ジャパン 上海発成田行きの初便搭乗の記念品は?
チェックインを終えた乗客には、ジェットスター・ジャパンのスタッフから一人ひとりに初便の搭乗記念品が手渡されました。
公式マスコットキャラクター「ジェッ太」が描かれたトートバッグの中には、空気を入れて膨らませるネックピロー、ジェットスターのオリジナルのタグ、飛行機型のおもちゃ、ジェットスターの会社紹介が入っていました。旅の良い記念になりますね。
上海~成田線の初便はジェットスター・ジャパンの14号機
浦東空港には成田空港から飛んできたジェットスター・ジャパンの機体が既に到着済み。
この日の機体は2013年8月に受領したジェットスター・ジャパンの14号機(JA14JJ)でした。
記念品のネックピローをしたまま搭乗する客が多数
機内に乗り込む際、多くの乗客は記念品のネックピローを膨らませた状態で搭乗していました。
客室乗務員は上海からの初便の記念品にネックピローが配られるのを知らなかったそうで、ピンク色のネックピローを皆付けているのに少し驚いたそうです。
ジェットスター・ジャパン 上海発成田行きの初便は大半が中国人
上海浦東発成田行きの初便の機内は殆どが中国人客。若い世代の乗客が多いのが印象的でした。
この日は定員180名に対して実際に搭乗した乗客は165名(ほか座席を使用しない幼児1名)。搭乗率は91.66%でした。
出発前には客室乗務員が機内の安全設備のデモンストレーションを実施。出発前に手荷物の収納状況、シートベルトの装着状況をしっかりと確認するなど、安全面に対しての意識の高さを感じます。
GK36便の初便は定刻より早い午前2時03分にプッシュバック、午前2時26分に離陸しました。
ジェットスター 機内誌最新号は「上海」を特集
座席のポケットには2017年6月1日に新しくなったばかりの機内誌・2017年6月・7月号が入っていました。
機内誌では新規就航を記念して「上海」を特集。上海のおすすめスポットなどが紹介されています。
離陸から約10分後に安定飛行となり、シートベルトサインが消灯。
機内ではまず最初に客室乗務員が入国書類・税関申告書を配布します。日本人も税関申告書は全員記入する必要があるので貰っておきましょう。
離陸から約30分後に機内販売を開始
その後、機内では客室乗務員が機内販売をスタート。
今回LCC STYLEでは、ジェットスター・ジャパン国際線限定の「ココナッツチキンカレー」(1000円)を注文しました。
ジェットスター・ジャパンの国際線限定機内食「ココナッツチキンカレー」
こちらが「ココナッツチキンカレー」の実際の写真です。メニューの写真と殆ど違いがないのが特徴で、ココナッツミルクでまろやかに仕上がった美味しいカレーです。
機内販売を行った後は一旦機内が消灯。深夜便という事もあり、殆どの乗客が眠りについていました。
成田行きのGK36便、飛行機が東に進み日の出と共に差し込んだ太陽の光で機内も明るくなります。
降下前には客室乗務員が入国書類・税関申告書を配布・確認していました。
中国語が堪能な客室乗務員が3名乗務
上海浦東発成田行きGK36便の初便には通常より1人多い5名の客室乗務員が乗務。中国本土線の就航初便ということもあり、このうち3名は中国語が堪能。中国人の乗客の質問に流暢な中国語で対応していました。
今後の便でも中国語で良いサービスを提供し続けることができるかどうかが課題となりそうです。
初便からしっかりと定時運航
GK36便の初便は午前6時2分に成田空港に着陸。混雑が激しい上海路線ですが、初日からしっかり定時運航です。
朝6時半すぎには成田空港の外に出られるので、定時運航が維持されればそのまま仕事・学校に行くのも十分可能です。
降機前にはジェットスター・ジャパンの客室乗務員がLCC STYLEの撮影に笑顔で応じてくれました。
深夜の勤務にも関わらず笑顔で接客する姿には、ジェットスター・ジャパンが就航から積み重ねてきた5年間の歩みがしっかりと現れていると感じました。クルーの皆さま、お疲れ様でした!
取材執筆:五十嵐 貴文