3月に連載でお届けした春秋航空の特別企画。最終回は親会社である中国最大の旅行会社「春秋旅行社」の本社をブログメディア初取材!去年完成した新本社ビルの中はまるでIT企業。気になる社員食堂や成長を支える熱い会議など、独占情報をお届けします!
中国最大の旅行会社「春秋旅行社」
中国の街中で良く見かける緑と黄色の看板。中国最大の旅行会社「上海春秋国際旅行社」(以下:春秋旅行社)の店舗です。
この春秋旅行社が2004年に設立したLCCが「春秋航空」。いがモバは上海でブログメディア初となる独占取材を行ってきました。
「春秋旅行社」の新本社ビルが完成!
その春秋旅行社の本社は上海にあるのですが、実は去年新社屋が完成したばかり。そこで、春秋旅行社の方にお願いをして特別に取材の許可を頂きました。
春秋旅行社の本社があるのは緑豊かな中山公園エリア。そびえたつ春秋旅行社の新本社ビルは存在感があります。
日本のブログメディア初!春秋旅行社の内部を独占取材
春秋旅行社を日本のブログメディアが取材するのはこれが初めて。貴重な社内の様子を早速紹介していきたいと思います。
入口を入ってすぐの所には春秋旅行社の旅行商品を体感できるコーナーがあり、誰でも入れるように解放されています。
大型モニターやプロジェクターなども備えられていて、プレスリリースの会見などもこの場所で行うそうです。
携帯ショップ?春秋旅行社の成長をささえるスマホ
体験コーナーの中には、まるで携帯ショップのようにスマホやタブレットが並ぶ場所が。
これが、まさに春秋旅行社の躍進を支えている象徴でもあるんです。
春秋旅行社が力を入れているのが旅行商品のネット販売。スマホやタブレットから24時間いつでも旅行商品の検索と予約ができるようになっています。
日本でもここまで充実した予約サイトを持っている会社は少ないので、春秋旅行社の先進性が際立ちます。
まるでIT企業!春秋旅行社のきれいなオフィス
春秋グループのコーポレートカラーの「緑」を配色したオフィスは明るくてきれいです。
真剣に仕事に取り組む春秋旅行社のスタッフ。基本的にパソコンで作業をしているので、オフィスの雰囲気はIT企業のようでした。
部門によってスタッフの着ている洋服や雰囲気が少しづつ違うのが面白い発見でした。
春秋旅行社の成長を支える絶好調の日本部門
2014年頃から顕著になった中国の訪日ブーム。春秋旅行社の日本部門は今では会社の成長を支える大事な部門の一つになっています。
日本部門のコーナーの壁面には日本をイメージした展示があり、2016年の取り扱い訪日客数の目標を前年の1.5倍以上の「50万人」と掲げていました。
グループ会社の春秋航空(9C)・春秋航空日本(IJ)の路線網はこれからも拡大していく計画なので、さらに訪日客が増えそうです。
今、中国で一番熱いのが「クルーズ旅」!
春秋旅行社が今、一番力を入れているのが「クルーズ部門」。写真の船は春秋旅行社が取り扱う大型客船の「サファイヤ・プリンセス号」です。
日本でも団塊の世代を中心に人気を集めていますが、中国では今「クルーズ旅行」の人気が爆発的に広がっています。
春秋旅行社では大型客船を使った日本や韓国などを回るクルーズ旅行をお得な価格で販売し、人気を集めています。
移動自体を楽しみながらできるのがクルーズ旅の魅力ですが、一番支持されている理由が「商品の重さを気にせず爆買いできる」ということです。
飛行機では大きい荷物には超過料金が発生しますが、大型客船は貨物コンテナに余裕があるので荷物の制限に余裕があります。
日本や韓国で免税ショッピングを思う存分楽しめるということもあって、富裕層を中心に口コミでクルーズ旅が人気を集めています。
この中国のクルーズ旅行人気に注目し、春秋旅行社では2016年は前年比約2倍となる20隻のチャーター計画があるそうです。
博多・神戸・横浜など、日本の港に春秋旅行社の大型客船がまた訪れそうですね。
春秋旅行社が消費者の支持を集めるのは弛まぬ商品改善
いがモバが春秋旅行社を訪れた日は、月に1度の「品質会議」が行われていました。この「品質会議」は、その名のとおり旅行商品の改善点などを話し合う会議です。
「品質会議」に臨むスタッフの表情は真剣そのもの。ここで出された改善点はすぐに春秋旅行社の旅行商品に反映されます。
この弛まぬ商品改善の努力が中国の消費者の支持を集めている秘訣だと感じました。
春秋旅行社の勢いを表す社食!美食でパワー満タンに
仕事で空腹になった身体を癒すのが社員食堂。真新しい社食では様々な中華料理などが安く食べられます。
いがモバもこの後食べたのですが、絶品の中華料理でした!お腹一杯・パワー満タンで午後の仕事も頑張れますね。
社食は企業の今を表しているといいますが、従業員の食環境も大切にする春秋旅行社の勢いを感じた一コマでした。
本社の1階にはコーヒーショップもありました。
美味しいコーヒーを飲みながらちょっと一息つける、そんなホッコリスポットです。
春秋旅行社の軌跡を振り返る
春秋旅行社の本社の中には、これまでの会社の歩みをまとめたコーナーがありました。
春秋旅行社は わずか「2平米」から始まった
1981年に上海に設立した「春秋旅行社」。はじまりはわずか2平米の事務所だったそうです。
中国の経済発展に伴い、個人旅行の需要が伸びたことで春秋旅行社の業績は拡大。1995年には年商ベースで中国の3大旅行会社を抜いて業界トップに上り詰めます。
2004年 LCC「春秋航空」を設立
そして2004年には中国の民間航空会社の第一陣の一つとして「春秋航空」を設立。
当時まだ中国では手の届きにくかった航空券を買いやすい価格で販売し、中国の消費者から絶大な支持を得ました。
2015年 上海市場に上場 春秋航空がアジア最大のLCCに!
そして2015年、上海の株式市場に春秋航空が上場を果たします。当時の株価はマレーシアのLCC「エアアジア」を抜いて、時価総額でアジアで1番のLCCへと成長しました。
すべては王正華 董事長の情熱から始まった春秋グループ
チャイニーズドリームを一代で成し遂げた春秋グループの董事長・王正華 氏。
民間の旅行会社を作ること。LCCを作ること。当時の中国では考えられなかったことを次々と成し遂げていった、まさに開拓者・パイオニアです。
「一人でも多くの人に旅行を楽しんでもらいたい」すべてはその熱い情熱から始まりました。
王正華 董事長が見据えるのは「緑あふれる中国」の未来
様々な慈善活動に力を入れている春秋グループ。その中で王正華理事長が今一番力を入れているのが中国での「緑化活動」です。
中国の各地で緑化活動を行い、中国における環境問題への啓蒙活動を続けています。
王正華理事長が見つめるその視線の先は、緑あふれる中国の未来。日本としても応援したい取り組みですね。
2016年も春秋グループから目が離せない!
ブログメディア初公開となった春秋旅行社の新本社の様子はいかがでしたか?
IT技術を活用した予約サイト、訪日ブームに沸く日本部門、そして爆買いに対応したクルーズ旅。上海の新本社には今の中国がギュッとつまっていました。
2016年は春秋航空の日本路線もさらに充実する予定です。アジアで最も熱い「春秋グループ」からますます目が離せませんね!
この記事はブログ「いがモバ」で掲載されたものを移管したものです。