LCC「バニラエア」が9月に新規就航した成田~ホーチミン線。経由地の台北からホーチミンの「以遠権区間」は単独購入も可能で、片道2000円のセールも。日本人の客室乗務員の丁寧な機内サービスで安心・快適に移動できる注目のお得路線を紹介します!
バニラエアが以遠権でホーチミン線に新規就航!
成田空港を拠点に運航するLCC「バニラエア」(Vanilla Air)。ことし9月14日に成田~ホーチミン線に新規就航し、毎日1往復しています。
JW105便(毎日運航)
成田 ※17:40発 台北桃園 20:35着
台北桃園 21:50発 ホーチミン 24:30着
※月・木・金 17:50発 火・水 17:55発
JW102便(毎日運航)
ホーチミン 1:35発 台北桃園 6:10着
台北桃園 ※7:15発 成田 11 :30着
※木・金 7:25発 火 7:30発
この路線はバニラエアの成田~台北桃園行きの便を延長する形で開設されましたが、この路線が実現したのは第三国への区間を営業運航する権利を認めた「以遠権」が日台間にあるからです。
「以遠権」を活用して路線を開設するのはバニラエアが日本のLCCで初となります。
台北~ホーチミンが片道2000円!以遠権の区間がお得
このバニラエアの以遠権区間である台北~ホーチミン線はデビューしたてという事もあり、お得な価格のセールが頻繁に行われています。
先日10月7日に行われた「わくわくバニラセール」では台北~ホーチミン線が片道2000円という超お得な値段で販売されました。(空港使用料など別途必要)
いがモバもこのセールでお得に航空券を買うことができたので、実際にホーチミンから台北の以遠権区間のフライトに乗ってみることにしました。
ホーチミンのタンソンニャット国際空港へ
10月17日午前0時、いがモバはタクシーでホーチミンのタンソンニャット空港の国際線ターミナルにやってきました。
ホーチミン市内は渋滞が激しい事で知られていますが、深夜なので目立った渋滞もなく市内の中心のドンコイ通りからタクシーで約15分ほどで空港に到着しました。
タンソンニャット国際空港のバニラエアのチェックインカウンター
バニラエアのチェックインカウンターは、タンソンニャット空港の国際線ターミナルビルに入って右手の「G」カウンターに設けられていました。
同じ時刻にティーウェイ航空の韓国行きのチェックインカウンターが隣にあり、カウンターの列が少し分かりずらかったので注意してください。
バニラエアの国際線は出発時刻の50分前までチェックインできるので、JW102便の場合は午前0時45分までカウンターが開いています。
チェックインカウンターの案内の液晶画面にはベトナム語で台北経由成田行きの表記が。
丸っこい字体でちょっとカワイイですよね。
バニラエアの機内持ち込み手荷物は?
バニラエアの機内持ち込み手荷物の制限は計2つ・合計10キロまでです。
LCCとしては緩めの制限ですが、お土産を沢山買われた方などは10キロでは足りなくなると思います。
当日空港カウンターで預け荷物を追加するのは割高なので、事前にウェブで追加しておいてくださいね。
こうしてバニラエアのホーチミン発台北行きJW102便のチェックイン・発券が完了。
いがモバは台北から先は別のLCCを使うので、以遠権区間のみの搭乗チケットです。
タンソンニャット国際空港は深夜帯でも出国審査場が混雑していて時間がかかるので、早めに制限エリアの中に入るようにしてくださいね。
午前1時すぎ JW102便台北経由成田行きの搭乗開始
そして午前1時05分すぎ、バニラエアの台北経由成田行きJW102便の搭乗が始まりました。
搭乗ゲートでパスポートと搭乗券の照会があるので、パスポートはカバンの中にしまわないようにしてください。
ラッキー!バニラエアの新しい「9号機」に遭遇
この日いがモバが搭乗したバニラエアの飛行機の機体番号は「JA09VA」。
今年4月に来たばかりのエアバスA320-214型機で、バニラエアの「9号機」になります。
新しい機材に当たってラッキー!!
バニラエア「9号機」のピカピカな機内
いざバニラエアの9号機の中に入ってみると、新しい事もあって機内はピカピカ。紺色のシートに荷物棚の黄色のストライプがフレッシュな印象を与えます。
機内では南国を感じさせるBGMが流れていて、リゾート感満点です。
バニラエアの新スタンダードシートはどんな感じ?
そしてこちらがバニラエアの標準座席・スタンダードシートです。
ブルーのレザーシートは、なんとイタリア製の本革を使用しているそうです。LCCだけど高級感!
写真を見て頂くと分かるように、バニラエアの新スタンダードシートは腰の部分がぐっと前に出ていて、自然な姿勢で腰かけることができます。
さらに腰の部分が前に出ている分、後ろの人には足元の空間ができるので、お互いにメリットがある合理的なデザインになっています。
バニラエアの新スタンダードシートの足元の空間は?
そして実際に身長175センチのいがモバが座ってみると、膝の前には握りこぶし1つ分の空間がありました。
これは他社LCCとほぼ同じですが、先ほど紹介した座席のデザインにより感覚的にはより広く感じられます。
ベトナム・ホーチミンで聞く「日本語」の安心感
出発前には日本語で非常用設備の案内が行われます。
日本のLCCなので当たり前なのですが、日本から遠く離れたベトナム・ホーチミンでその日本語を聞くと、日本に帰って来たような安心感を感じます。
その後、夜間の離陸で機内の照明が一度暗くなります。いざ台北に向けて出発です!
台北で降機する人用に入国書類を配布
飛行機が上空で安定飛行になると、シートベルトサインが消灯します。
まず最初に行われるのが台湾の入国書類の配布です。いがモバのように台北で降機する人は入国審査が必要になるので、忘れずにもらうようにしてください。(桃園空港にも用意があります)
JW102便をホーチミン~成田の通しで購入している人はスルーチェックインが可能なので、桃園空港での台湾の入国審査は必要ありません。
分からない事は日本語で客室乗務員に聞くことができるのも日系LCCのメリットですよね。
バニラエアの楽しみは機内食!
離陸から約20分後には機内食の販売がスタートします。
バニラエアは機内食がとても美味しいので、いつも楽しみな時間です。
バニラエアの機内食・秋の新メニューは?
こちらがバニラエアの機内食のメニューです。2016年9月から新メニューに変わりました。
新しく登場したのが「チキンライスとハンバーグのトマトソースがけ」(750円)と「ピザカツレツサンド」(650円)。どちらもボリューム感のある食べごたえのありそうな機内食です。
バニラエアのドリンクメニュー
ドリンクのメニューはこちら。ソフトドリンクやアルコールの他に、あおさの味噌汁もあります。
ベトナムに長く滞在している方にとっては、お味噌汁は日本を感じるメニューかもしれませんね。
飲み物をセットで買うとさらにお得に!
バニラエアでは食事と温かい飲み物を同時に購入すると50円安くなるお得な「バリューメニュー」の割引を行っています。
おつまみとアルコールの同時購入でも50円割引になります。
今年3月に新しくなった「くり~むあんぱん」がオススメ
いがモバは夕飯をすでに食べていたので、今回はデザートとして「バニラエア特製 バニラくり~むあんぱん」(350円)と「ココア・オレ」(200円)を注文。
「バリューミール」のセット割で50円引きの500円で購入できました。
購入した「バニラエア特製 バニラくり~むあんぱん」はバニラエアの人気メニューだった「くり~むぱん」を今年3月にリニューアルしたもので、中に粒あんが加わりました。
以前のカスタードクリームたっぷりのパンも好きだったのですが、新バージョンはクリームパンとあんぱんの良い所どりで絶品!とても美味しいので機内のおやつにお勧めです。
カップに「サンキュー」の文字
そしてココア・オレのカップには「Thank you」の文字が書いてあることに気が付きました。
ちょっとしたことなのですが、こういう細やかな心遣いがあるととても嬉しくなりますよね。
以遠権区間も日本人客室乗務員が細やかな機内サービス
バニラエアではホーチミン~台北の以遠権区間も日本人の客室乗務員が機内サービスを行います。
日本語で意思疎通できることや細やかな心配りなど、以遠権の区間だからこそ日本流の質の高い接客がより際立ちます。
お仕事中に少しだけお時間を頂き、写真をお願いすると気さくに応じてくださいました。お二方とも素敵な笑顔です!
深夜のフライトでぐっすり就寝
機内販売が一通り終了すると、機内の照明が落とされます。
深夜のフライトなので、ここからしばらくはお休みタイムです。ここでしっかり寝ておくと、後の身体が楽なのでぐっすり寝ておきましょう。
バニラエア新シートの弱点は「机の大きさ」
いがモバはこの時間に原稿を打ちこんでいたのですが、バニラエアの新シートは机のサイズが少し小さいので、13インチのノートPCでは少しはみ出てしまいます。(置くことはできる)
新シートは座席の座り心地はとても快適なのですが、机の作業面積が少し狭いので、この点は弱点かもしれません。作業をする予定がある方はあらかじめ注意しておいてください。
目覚めると飛行機は台湾上空へ
離陸から約3時間後。目を覚ますとバニラエアの飛行機は台湾の上空まで来ていました。
東の空が明るくなり、美しいグラデーションを見ることができました。
ホーチミン発~台北行きのJW102便では右の窓側の席が夜明けの景色を写真に収められるのでお勧めです。
安全確認をスマートに行う客室乗務員
着陸15分前、バニラエアの客室乗務員が手荷物の収納状況や座席の背もたれが元に戻っているかなどを確認をして回ります。
通路を移動する際に、手を伸ばして棚のロックがきちんとされているかをスマートに確認しているのが印象的でした。
経由地の桃園空港に着陸!
そして現地時間の午前6時すぎ、いがモバの乗ったJW102便は無事に台北桃園空港に着陸しました。
最近の桃園空港は混雑していることが多いのですが、早朝の便なので目立った混雑もなく、午前6時10分には飛行機が駐機場に到着しました。
乗り継ぎ客も全員降機・親切なゲート案内も
バニラエアJW102便は成田空港へ乗り継ぐ人も一旦すべての乗客が手荷物をもって降機する必要があります。(JW102便のスルーチェックインで成田へ乗り継ぐ人は桃園空港での入国審査・手荷物のピックアップは不要)
飛行機の出口ではバニラエアのチーフパーサーが乗継客用にどこのゲートに向かえばいいのかを手書きで書いた紙を提示していました。これはとても親切ですよね。
姿が見えなくなるまでお見送り・日本を感じた「バニラエア」
そして最後に印象的だったのが、桃園空港のターミナルへ向かう移動のバスをバニラエアの客室乗務員が、姿が見えなくなるまで笑顔で手を振ってお見送りしていたことです。これにはちょっと感動しました。
以遠権を活用したバニラエアのホーチミン~台北路線では、一つ一つのサービスの質が高く、日本のエアラインの良さを改めて実感する事ができました。
バニラエアの台北~ホーチミン線はまだ始まったばかり。今ならセールやキャンペーンでお得に乗ることができるので、他のLCCの台北線のチケットや、周遊旅行に組み込んで、お得で快適な旅を楽しんでみてくださいね!
バニラエアが新規就航したベトナムのお役立ち情報はこちら
この記事はブログ「いがモバ」で掲載されたものを移管したものです。